猫は犬と比べると、飲み薬が苦手な子が多くいます。
投薬補助のおやつを使っても、鋭く気がついて薬だけ残してしまうことも。
しかし、病気によっては飲み薬の成否が予後を大きく左右してしまうため、少しでも飲み薬の成功率をあげたいところです。
猫に薬を飲ませるときには以下に注意しましょう。
1.力ずくでやらない
2.時間をかけない
3.無理せず道具を使う
投薬は毎日かつ長期間必要です。
なるべく本人に負担をかけず、最小限のストレスとなることを目指します。
飼い主さんと投薬練習をしていると、以下のような失敗を経験します。
1.猫の頭を強く握って嫌がられる
2.頭を上げすぎて嫌がられる
3.薬が奥まで入らず吐き出される
特に頭を強く握って失敗してしまうことが多いようです。
頭を持つときは、左手(利き手の逆)の人差し指と親指を上顎の犬歯の後ろの隙間に入れます。同時に小指で後頭部を支えると、より安定します。
握るのではなく、上記の3点に指を添えるイメージでやってみましょう。
動物病院ではインプッター(投薬のための道具)を処方しています。
プラスチックの棒の先に薬を付けて飲ませる道具です。
猫は舌の付け根に乗せた薬でも上手に出してしまうため、舌の付け根よりも奥に薬を置いてくるイメージで投薬しましょう。
病院で練習指導もできますので、投薬がうまくできない場合はご相談ください。
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