梅雨になりました。
雨で濡れる街をあざやかに彩るアジサイ。
観光名所となることも多く、道ゆく人がカメラを向けたり、お花見しながら犬の散歩をしている人の姿を多く見かけます。
アジサイはとても有名で身近な植物ですが、実は犬や猫にとって強力な有害植物です。
その原因物質はアミグダリンではないかとも言われていますが、未だはっきりとはわかっていません。
花、葉、茎、根のいずれの部位を摂取しても、中毒症状を起こします。
アジサイによる中毒症状は、嘔吐や下痢、神経症状(痙攣、麻痺、呼吸困難、昏睡)などがあります。少量でも発症しやすく、最悪の場合は死に至ることもあるため、十分な注意が必要です。
当院でもアジサイ中毒の症例を経験しますが、小型犬が枯れたアジサイを1~2cmだけ口にして、比較的強い症状を呈したことがあります。
枯れることで凝集され、見た目以上に中毒成分を摂取してしまったと考えられます。
幸いすぐに受診していただいたため、大事には至らずに元気に退院することができました。
贈り物などで室内に飾ることもあるアジサイ。
犬や猫が遊んだり口に入れてしまった場合は、早めに動物病院に相談してください。
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